【短編小説】木を見て森を見ず

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今回は「木を見て森を見ず」をストーリー仕立てでお送りしてみたいと思います!

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登場人物

かぼくん」と「さすけ」と「ぺろりん

 

あらすじ

この3人はいつも行動を共にしていて、世界のどこかに果てしなく広がっている絶景を見るために冒険をしていた

あるかどうかも分からないそんな絶景を見るために。

でも途中でぺろりんがはぐれてしまって、かぼくんとさすけはぺろりんを探す旅に出ようとしていた

 

本文

 

自宅にて

「おい、ついにぺろりんの居場所がわかったぞ!」

 

「ほんと!?どこなの?」

 

「それが、、、深淵の森なんだ、、」

 

「えっ、深淵の森!?」

 

深淵の森とは、行けば誰も帰ってくることのないと言われている森である。

 

「そうだ、深淵の森だ。たしかにいつも怪しい噂が流れている。

でもぺろりんのためだ。行こう。」

 

そうしてかぼくんとさすけはぺろりんを探すために深淵の森に向かった。

 

 

深淵の森の入り口で

「ついに着いたな。」

 

「うん。ここが誰も帰ってくることのない場所。本当にこんなところにぺろりんがいるのかなぁ。」

 

「わからない。でも情報はここ以外にない。ぺろりんを探しに行こう。ぺろりんのために、そして何よりも自分たちの冒険の旅のために。」

 

入り口から見れば大したことのない森だったが、果たしてその奥に何が待っているのか?

そんな疑問を胸に2人は深淵の森に入って行ったのであった。

 

 

森の中

森に入った2人は迷っていた。

どこに進めばいいのかも分からず2人は迷っていた。

 

「おい、今どこなんだ。」

 

「知らないよ。かぼくん分からないの?」

 

「こんなとこ初めて来たからな。次はどこに進もうか、」

 

そう考えているとさすけが

 

「えっ?こんなに深い森なのにあそこにが見えない?」

 

かぼくんが目を向けると、たしかに光が見えた。

 

「よし、あそこに行ってみよう。」

 

2人はそう言って一筋の光の方向に進んだ。

 

 

光の場所へ

光の場所に行き着いた2人だったが、そこで2人は仰天した

なぜか?

そこは楽しそうな娯楽がいっぱいあったからだ。

ここにいれば遊ぶものには困らないくらいの遊び道具があった。

 

「おい、なんだここは!?」

 

「すっげーな!遊び放題じゃん!」

 

2人は深淵の森にこんな場所があるのかと驚いたが、さらに驚くことがあったのだ。

 

ぺろりんだ!」

 

なんとそこにはぺろりんもいたのであった。

行けば誰も帰ってくる事のできない森、その森の中にぺろりんがいたのであった。

 

「おい!ぺろりん!何してるんだ!」

 

「おぅ、かぼくん、久しぶりー!久々に会っていきなりなんだよ。その口調は。」

 

「僕ら心配してたんだよ、ぺろりん。」

 

「さすけ!すまんな。おれはここで楽しくやってたぜ。」

 

「楽しくって?」

 

娯楽さ、ここにいれば楽しいことがいっぱいある。楽しい生活ができるのだ!遊んで行くか??」

 

さすけは乗り気だったが、かぼくんはなぜか怒っていたようだ。

 

「おい、かぼくん、どうして怒ってるんだよ。」

 

「ぺろりん、俺たちのを忘れちまったのか?」

 

「夢?果てしなく広がっている絶景にいくってやつか?あーあれな。もういいんじゃないか?ここにいる方が楽しいし。」

 

「そうか、ぺろりん、お前は大切なものを忘れているよ。」

 

「なんだよ。」

 

「たしかにここは楽しくて居心地がいいかもしれない。

でもな、最初の目的だけは絶対に忘れちゃダメなんだ。

自分が成し遂げようとしていた夢を。

 

たしかに果てしなく続く絶景はぺろりんにとってここかもしれない。

でも夢を叶えたからって、最初の目的だけは忘れてはダメなんだ。

ここに居続けても絶景がやってくることはない、自分は動き続けないと行けないんだ。」

 

「どうしてそこまで?」

 

ここが深淵の森だからだ

お前はここが深淵の森ということを忘れていないか?」

 

「えっ、ここは深淵の森なのか?」

 

「そうだ、ここは深淵の森、行けば誰も帰ってくることのない場所だと世間では言われている。今ぺろりんはそんな場所にいるんだ。」

 

「だったら帰ろう。すまん、おれが間違っていたよ。こんなところにはいるべきではない。

お前の言う通り絶景を探す旅にまた連れて行ってくれないか?」

 

「それでこそぺろりんじゃん!」

 

そうしてかぼくんとさすけとぺろりんは再び絶景を探す旅に出たのであった。

 

 

 

 これこそが木を見て森を見ず

そしてこのぺろりんの行動、これこそが木をみて森を見ずではないだろうか?

自分の居場所が心地いいからと言って、現状を変えようとしなかった

 

そして何より、自分の目的を忘れ自分がどこにいるのかも知ろうとしなかった

 

 

「木を見て森を見ず」

冷静さを失い、本来の目的をなくしてしまう

これが怖いところです。

 

だからたまには初心を思い出して下さいね。

何のためにやっているのか。一番初めの動機ってなんだったっけ?

そう少しだけ思い出すだけで、もうあなたはぺろりんのように道に迷うことはないでしょう。

 

 

 

 

 

 

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